あれ?前回と同じ写真?
はい、同じです。
ミクシィにだけ書いて、アメブロに書かないのも何なので...
再度掲載させていただいたってわけです。

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大阪でのピエール・ベンスーザンのコンサート..
出雲からの高速バス往復を使って行ってきました。
スケジュール的にはキツかったけど、こんなチャンスはそうない。
迷わず行くことを決めたのでした。
世界一のわざをこの目で確かめたかった。
招聘したTABギタースクールの打田代表がライブの始めにステージでこう言いました。
「今日、お集りの方はみんなピエールさんのものすごさ知ってはる人ばっかりでしょ?技術盗んで帰ったろ~なんて思ってはる人ばっかりでしょ?2曲ぐらいまではそれでもええんですけど、3曲目にはそんなんでけへんことがよ~判りますから、そこからはね、もう諦めてね、ゆっくりと彼の音楽楽しんでほしいと思います。」
何とまぁ絶妙なアーチスト紹介であります!
バイオリンとアコギのデュオ「Roots」の前座があって、打田代表が再び登場。

「本日のメーンイベント~!(打田代表は大のプロレスフリークです)ピエール・ベンスーザンで~す!」

拍手はすれどもピエールは現われず....


「あれ??トイレかな??おる?あ、来た..はいはい..」
このあたり、さすが関西であります..
「ほな、あらためて....ピエール・ベンスーザンで~す!」

上手から白いスーツ姿のベンスーザンが登場!
おや?メタルフレームの眼鏡をかけている
髪も白くなったな~

椅子に腰かけて最近の愛器 Kevin Ryan Pierre Bensuzan signature model を膝に置いた。

ちなみに一度、このギターと同じモデルが東京のギターショップに出たことがありました。
たしか..
240万円って値段がついていたように記憶します..

シールドは2本出ている。
1~3弦と4~6弦をそれぞれ別にアウトプットしているシステムとなっているらしい。
最新CD「Altiplanos」にはB-Band を装着していると書かれていました。

左側に置いたラップトップのPCを睨んでいる。
チューニングと、何だろう?波形でも見ているのかな..
ものすごく神経を使っている。
やっと納得したベンスーザン
やおら足下においたフットスイッチを踏む
いよいよ音は会場に鳴り響いた。

1曲目は何だろな..あれこれと予想していた。
会場のほとんどの人も予想していたに違い無い。
その予想を覆された人、たくさんいた筈。

「Hymn 11」

いきなり会場がぼやけて見えなくなった人、たくさんいた筈。

その後、モニターの音を気にし始めたピエール。
このあたりの対応がどうも遅くて、聴いている方もやきもき..
このまま帰ってしまったらどないすんの..

でもそれは杞憂でありました。

6弦のAの音のブーミングを気にしつつも、弾きまくる。
でも、ちょっと気になるのか、ミスタッチもあった。
当たり前やん..

1曲毎に丁寧にチューニング。
チューニングしながらこんなことを言う。
「この中でギタリストの人いる?あなた、そう?(と、会場の一番前に座った人に指さす)なら判るでしょ?
僕達の人生の半分ってチューニングなんだよね。後の半分は?当然
out of tuning だよ」

なごやかな雰囲気で曲はどんどん進んでいく。
アルバム「INTUITE」「ALTIPLANOS」からの選曲がほとんど。
聴きまくっていたから全部判る。
でも、即興から入ったりするから始めは何の曲か判らなかったりする。
とにかく自由自在だ!
指板の上をくまな動きまくって、それでいて確実に押弦するテクニックはものすごいとしか言い様がない。
ハーモニックスが入ったり、ライトハンドプレイがあったり、
もう、何が何やら判らないのも一杯あったりする。

歌もたくさん歌ってくれた。
即興演奏もふんだんに。
2回のアンコールにも応えてくれた。
どうしても聴きたい曲があった。
その曲が最後のアンコールだった!
再びステージがぼやけました..
そのぼやけたままの状態でベンスーザンはステージを後にしました。

終了後、僕は放心状態..
しばらくしてから江坂ミューズの入り口がごったがえしているのに気づいた。
「CDを買われた方はベンスーザンがサインをしてくれま~す!」
などとスタッフが言っている。
僕は通常、こういうのはあまり出来ないタチなんです。
というのは、基本的にステージ側の人間の端くれなんで、ステージ後の疲労感とか判るからです。
一人でもサインとか少ない方が楽なんではないか..
などと考えてしまうのです。

でも!
今日は違う!
知らないうちに列に並んでいましたね..
CDはすでに所有しているから買ってもいないのに..

でも、こんなこともあろうかと思い
彼が著した「The Guitar Book」という教則本を持参していたのです。
重い本なんで着替えを減らしてバッグに詰め込んだのであります。
僕の順番が回ってきました。
目の前に..あの、あのベンスーザンがいるのです!
「This is my BIBLE for Guitar!」などと思わず口走ってしまった。
目を丸くしてにっこりと笑いながら..
「Oh!BIBLE!Great!Thank you!」
とベンスーザン..
実は、この教則本の表紙は水彩画の写真なんですね。
だから、黒のサインペンだと雰囲気壊してしまうような気がして、近くの東急ハンズで茶色のサインペンを探して買ってました。
それを渡すと、彼は再びにっこり笑って..
「This picture was painted by MY Grandmother!」
と言って、両手を拡げて首をすくめて見せました。
そして、茶色のサインペンで
「ALL THE BEST!(ハートマーク)Pierre Bensusan」と書いてくれました。
がっちり握手!
ついさっき絶妙のフィンガリングを披露してくれた
でかくて、柔らかくて、暖かいベンスーザンの右手と握手ですよ!

このまま名古屋のライブまで行ったろかしら..

ほとんど「オッカケ状態」です。

でもさすがにやめました。

夜、ホテルでベッドにもぐりこんで
「Hymn11」を3回ぐらい聴きましたよ....

翌日、再び新大阪から高速バスに乗って帰りました。

どこか遠くへ出かけて、島根に帰ってきたな~と感じるのは簸川平野の景色、出雲の北山、斐伊川が見えた時です。
この写真は出雲市駅到着間際の
午後4時半ぐらいの簸川平野です

簸川平野


相変わらずのどんより天気でしたが
何だか心ほくほくでした。

ベンスーザン、明日は吉祥寺でのラストライブです。
きっと素晴しいライブアクトになるでしょう。
ちっ..行きたいのぉ..

帰ってからもCDを聴いてるわけですけど
実際に目の前で弾いているのを見た後で聴くと
何だか印象が変わるものですね~
以前よりもずっとずっと惚れましたです..
ライブっていいもんだね!と改めて思う今日この頃..
みなさまいかがお過ごしでしょうか?
私は元気です